Living in Peace Microfinance Project

すべての人にチャンスを

スタディツアー

ベトナムスタディツアー(2015.9)レポート

ベトナムスタディツアー(2015.9)レポート

Living in Peace(LIP)では、企画したファンドの投資家の方々やマイクロファイナンスに興味のある方々にマイクロファイナンスの現場を見て感じていただくため、スタディツアーを企画・実施しています。
今回は2015年9月のシルバーウィークに実施したツアーの様子をレポートします。もし「LIPメンバーと行くマイクロファイナンスの現場」に少しでもご興味をもっていただけましたら、是非、次回のツアーへの参加をご検討ください。

【ツアーの概要】

2015/9/19〜2015/9/23

1日目 日本から移動

2日目 ハノイ市内観光

3日目 TYM訪問(本社訪問)

4日目 センターミーティングと顧客宅の訪問(郊外のPhu Bing地区)。夜、日本へ出発

5日目 帰国

【ツアーレポート】

今回のベトナムスタディーツアーは、2015年9月19日(土)〜9月23日(水)のシルバーウィークを利用して、5日間と4日間の2つコースで開催されました。

ツアーの訪問先は、LIPが企画しているファンドの投資先で、ベトナム ハノイにあるマイクロファイナンス機関TYM。

シルバーウィークということもあり、例年よりも参加者が多く、北は北海道、南は福岡と全国各地から総勢25名もの方々にご参加いただいて、とても賑やかなツアーとなりました。 (今回は航空券のキャンセル待ちで、惜しくも参加を断念された方もいらっしゃるほど多くの方々にお申込みをいただき、LIP広報担当としては感謝の気持ちでいっぱいです。ご参加いただけなかった方は、ぜひ次回お待ちしております!)

ー1日目ー いざ、ベトナムへ!

2015年9月19日(土)午前7:00

5日間コースの東京組は、成田国際空港に集合し、ベトナム ハノイに向けて出発。

tumblr_inline_nza6qseKS71rxsfkr_540

約5時間の空の旅を経て、ハノイのノイバイ国際空港に到着。

お天気は、私たちの到着を祝福するかのような快晴でした!

空港では、現地HISガイドさんがお出迎えしてくれて、そのままホテルへ。

tumblr_inline_nza6qt2ThN1rxsfkr_540

ホテルへ向かう途中、「バイク天国」と呼ばれるベトナムならではの光景を見ることができました。

ちなみに、行き交うバイクのメーカーを見ていると、ホンダが多かったです(いち早くベトナムのバイク市場に参入しただけありますね)

車にゆられて30分もしないうちに、ホテルに到着。

今回のツアーは、ハノイの中心地から少し北に位置している、HERITAGE HOTELに宿泊。

その後、参加者のほとんどはHISのオプショナルツアー「水上人形劇鑑賞とディナー」に参加しました。

LIPメンバーは翌日の勉強会に備えて準備・リハーサルを夜までしていました。

tumblr_inline_nza6qt1Chu1rxsfkr_540

(ホテルの外観、入り口にあるレストランはハノイで人気のお店とのことで賑わっていました)

 

 

ー2日目ー ハノイ市内観光

午前8:00 ホテルの1階レストランで朝食。

tumblr_inline_nza6qub3NL1rxsfkr_540

(メニューはベトナム名物のフォー、味付けはあっさりしていて、お好みでナンプラーなどの香辛料をトッピングできます)

 

朝食を食べたら、バスに乗って市内観光へ。

午前中は「タンロン遺跡」「文廟」

午後は「旧市街」や「ハノイ大聖堂」を見学しました。

tumblr_inline_nza6qu8jbf1rxsfkr_540 tumblr_inline_nza6quubvy1rxsfkr_540tumblr_inline_nza6qvjryB1rxsfkr_540tumblr_inline_nza6qvFssa1rxsfkr_540

(旧市街はかなり混んでいて、バイクにひかれそうになったりと、やや歩くのはハードでしたが、みなさん市内散策を楽しんでいました)

 

観光が終わった後、ホテルの近くにあるレストランで夕食。

食事をしながら、翌日のTYM訪問に向けて、マイクロファイナンスについて予習を行ったり、参加者やLIPメンバーが互いにツアーへ参加した目的や想いを共有し合いました。

 

ー3日目ー TYM訪問

2日目の夜に4日間コース組も現地入りし、3日目はツアー参加者が全員そろって、いよいよマイクロファイナンス機関TYMへ訪問します。

tumblr_inline_nza6qvMgP81rxsfkr_540

TYM本部はハノイの中心地にあり、ホテルから車で15分~20分ほどの距離。

到着後、TYM本部の隣ビルのエントランスに入ってしまうという、ちょっとしたハプニングもありましたが、なんとか時間通りに間に合いました。

午前中は、TYMの概況やマイクロファイナンスの現状について説明を受け、グループごとに分かれてディスカッションや質疑応答を行いました。

「TYMの今後の経営方針を知りたい」「貧困の定義とは?」「ソーシャルパフォーマンスについてどのように考えているのか」など各々の問題意識から、参加者一人ひとりが積極的にTYMスタッフへ質問を投げかけていた様子がとても印象的でした。

 

tumblr_inline_nza6qwLgKI1rxsfkr_540

(TYMの概況について説明を受けているところ。みなさん真剣にメモを取っていました)

午後は、TYMで働いているスタッフのインタビューとオフィス見学。

インタビューでは「(TYMの)顧客と接していく中で仕事のやりがいを感じた、価値ある仕事ができている」というスタッフの熱い想いを聞いて、参加者もLIPメンバーも心を動かされるものがあり、スタッフとの交流はとても有意義なものとなりました。

3日目は、朝早くから夕方までみっちり研修!というようなスケジュールだったので、参加者の方々がぐったりしてしまうのではないかと心配していたのですが、その必要はなかったようで、夕食の時間もテーブルの至る所で、マイクロファイナンスや貧困について延々と熱い議論が繰り広げられていました。

 

ー4日目ー センターミーティングと顧客宅の訪問

4日目は今回のツアーのメインどころ、センターミーティングと顧客宅の訪問!

午前7:30、眠い目をこすりながらギリギリ集合時間に間に合った私とは裏腹に、参加者のみなさんはとても心待ちにしていたようで、朝から張り切ってバスに乗り込んでいました。

tumblr_inline_nza6qw6eqO1rxsfkr_540

センターミーティングが開催される目的地のPhu Bing地区までは、約2時間の道のり。

30分ほど車を走らせ、中心地から郊外に出ると、道路沿いには古い質素な建物が並び、中心地とはまったく異なった風景が目に飛び込んできました。

tumblr_inline_nza6qw9SiR1rxsfkr_540

(行く途中、前日のスコールで道が浸水している場所があり、車のタイヤの上まで水が…!バスの中では、ここぞ!とばかりにカメラを構える参加者やLIPメンバーたちがカメラを構えて)

 

Phu Bing地区に到着すると、目的地であるセンターミティングの場所までは車で入れないため、30分ほど歩いて向かいます。

tumblr_inline_nza6qxUc5L1rxsfkr_540

道がかなりぬかるんでいて、とても歩きづらく、参加者の中には体調が悪くなってしまう方もいて、この時、”スタディツアーならではのハードさ”を実感しました。

tumblr_inline_nza6qxmN0g1rxsfkr_540

センターミーティングの場所に到着すると、既に30人ほどの顧客たちが待っていて、私たちを歓迎してくれました。

センターミーティングでは、実際に顧客が返済をしている場面や、TYMのスタッフが貯蓄や保険に関する説明をしている場面を垣間見ることができ、私自身、マイクロファイナンスの現場に立ち会えたことに意義深さを感じました。

顧客たちへの質問の中で、TYMを利用し始めたきっかけは”知り合いの紹介”が多いことがわかり、顧客の中にはTYMを利用するために、この地域に引っ越しをしてきたという方もいました。

また、TYMでは顧客を増やすために、定期的に紹介キャンペーンを実施しており、紹介してくれた人には御礼にプレゼントを渡すという取り組みも行っているとのことでした。

※センターミーティングとは、TYMの顧客たちが週に1回集まって、借りたお金の返済や貯蓄などを行うミーティングを指します

tumblr_inline_nza6qxM0IL1rxsfkr_540

(顧客宅で昼食をご馳走になり、揚げ生春巻きが絶品でした!)

昼食後は、TYMを利用して経営を行っている顧客宅を2件訪問。

1件目は事業がなかなかうまくいかず、立て直しが必要な顧客宅、2件目は事業を成功して貧困から抜け出せた顧客宅を訪問しました。

tumblr_inline_nza6qywFBd1rxsfkr_540

事業を成功させた顧客は、家畜事業(豚や鶏など)からスモールスタートして、現在では修理事業や飲食事業など次々と新たなビジネスに着手しているとのことでした。広くきれいな一軒家に住んでいました。

「貧しいときは子供を学校に行かせることができず、不安な日々を送っていた。でも今は、お金を貯めることができるようになって、昔のような不安はなくなった。」

そんな言葉から、マイクロファイナンスがきっかけで、この顧客は事業を始めるチャンスを得ることができ、顧客自身の努力の結果として生活を改善することができたのだと、再認識しました。

一方で、もちろんマイクロファイナンスを利用しても、事業がうまくいかず、貧困から抜け出せない人たちもたくさんいます。

しかし、結果が伴わなかったとしても、マイクロファイナンスを通して金融商品にアクセスすることで、少なくとも彼らは貧困から抜け出すためのチャンスを得ることはできたのではないか、と思います。

「貧困削減を促進させるために、そのチャンスをいかに成功へ導いていけるか、マイクロファイナンス機関による顧客の事業支援の強化に今後期待したいですね」

顧客宅までのぬかるんだ道を一緒に歩いた参加者の一言が、今でも印象深く心に残っています。

 

LIPのスタディツアーは、「投資先の顔が見える」がテーマで、「ありのまま」のマイクロファイナンスを見にいくことを大切にしています。

今回のベトナムスタディツアーに参加いただいた方々に「ありのまま」を見ていただいて、少しでも何か得るものがあれば、企画スタッフ一同これ以上嬉しいことはありません。

(広報グループ 龔 軼群)