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スタディツアー

H.I.S.担当者に聞きました! 貧困削減への確かな一歩となる、ベトナムスタディーツアーの魅力とは?

H.I.S.担当者に聞きました! 貧困削減への確かな一歩となる、ベトナムスタディーツアーの魅力とは?

マイクロファイナンス機関や顧客(借り手)を訪ねる、「マイクロファイナンス スタディツアー」。貧困削減の現場を自分の目で見ることで最高の学びが得られるとして、毎年多くの方から好評いただいています。

今年は9月のシルバーウィークに実施し、ベトナムのマイクロファイナンス機関「TYM」を視察予定。ここでは、企画者であり2013年度のツアーに同行したH.I.S.の鮫島卓さんにその魅力を語っていただきます。果たしてどんなスペシャルな体験ができるのでしょうか。

”大人の修学旅行”のノリで楽しむから、定番の観光地も新鮮にうつる

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↑ H.I.S.エコ・スタディツアーデスク所長の鮫島卓さん。「ひとり参加が多く、皆さん最初は緊張している様子ですが、あっという間に熱い議論になるほど仲良くなる。それがスタディツアーの醍醐味です」と笑う。

 

LIP ツアー初日はハノイの市内観光をする予定です。まずは、街の魅力や観光ポイントを教えてください。(※市内観光は5日間プランの方のみです)

鮫島卓さん(以下、敬称略)ハノイの街は人が溢れバイクのクラクションが鳴り響き、喧騒と活気で満ちています。そんななか、他のアジアの国とは違ったフランス統治時代の情緒や文化を感じられるのが魅力です。

 観光スポットとして注目いただきたいのが、ホー・チ・ミン廟。ホー・チ・ミンの遺体が安置されている場所で、市街の喧騒とは別世界のピンと張りつめた独特の空気感があり、ベトナムが社会主義の国だということを改めて実感します。

 

――観光ではわりと定番の所を訪れると思いますが、ハノイのリピーターでも楽しめますか?

鮫島 間違いなく楽しめます!スタディツアーでは、アイスブレイクも兼ねて、観光するごとに感想を言い合う時間を作りました。「ハノイ大教会のこんなところが素晴らしかった」などをみなで話すことで、ガイドブックを読むのとは違う学びや視点が得られる。「自分だけでは見えないものが、見えてきた」と興奮する方もいたぐらいです。参加者の年齢や経歴がさまざまなのも、多様な意見が生まれて面白い。大人の修学旅行のノリで、通常の観光とは違った刺激を受けられると思います。

↑ ハノイ市内は、道路を渡るのが一苦労なほどバイクが溢れて。その活気に、この国が急成長している様子が感じられる。

 

――マイクロファイナンス機関の視察では、今年もTYMを訪れる予定です。ベトナムの貧困やマイクロファイナンスの現状について説明を受けるなど、現地スタッフと交流しますが、参加者の反応はいかがでしたか?

鮫島 投資をしている参加者の方からは、「自分のお金がどのように使われているのか具体的にイメージできて、よりマイクロファイナンスに親近感がわいた」という意見をいただきました。同時に、「本当に貧困の解決になっているのか?」「もっとも貧しい人の役に立っているのか?」「融資の基準は妥当なのか」など、現地スタッフに鋭い質問を投げる方も多かったです。

マイクロファイナンスの貧困削減効果を中心に話が盛り上がって止まらなくなり、ホテルに戻って夜な夜な参加者同士で議論する…というシーンもありました。参加者はほぼ全員がひとり参加だったのですが、マイクロファイナンスを共通項にあっという間に親交を深めていましたね。本当に熱い熱い夜でした(笑)。

 

顧客の朝ごはんのメニューからセンターミーティングまで、ありのままを視察

↑ TYMからお金を借りて、バイクの修理事業などで生計を立てる女性を訪問。事業は成功し、支援から卒業しつつある。

 

――そしていよいよツアーのハイライト。顧客(借り手)を訪ねます。TYMは“女性のための女性のマイクロファイナンス機関”というのが大きな特徴で、ツアーで話を聞くのも女性の顧客です。

鮫島 前回のツアーでは、ふたりの女性顧客の家庭を訪問しました。「何時に起きてどんなご飯を食べているのか」など、日常生活のことを具体的に質問できるのがよかった、と参加者の方から感想がありました。

ふたりのうち、ひとりはバイクの修理などの事業を興して成功し、支援を卒業しようとしている女性。もうひとりは、夫が亡くなって小さな子どもを抱えながら養鶏の仕事を始めたばかりで、貧困状況にある女性でした。同じ機関の顧客でも、家庭の状況や事業の成功具合は実に様々で差があることが実感できたようです。そしてそもそも、首都ハノイと顧客が多く住む農村地帯の貧富の差に驚かれる方も多かったですね。

 

――30~40人の顧客を集めて、貸付・返済の確認をすると共にビジネスや金融知識のトレーニングを行う「センターミーティング」を視察できるのも、貴重な体験ですよね。

鮫島 スタッフと顧客が顔と顔を突き合わせてお金の貸し借りをするのですが、その様子が特に金融関係の参加者の方には衝撃だったようです。「マイクロファイナンス成功のカギは、やはりface to faceのコミュニケーションにあると思う!」って興奮されていました。顧客と直接触れ合うことで、事業が本当にうまくいっているのか、健康や精神状態に問題はないか等をきちんと把握できることに、気づかされたようです。

また、デジタル化などで、日本を含む先進国の金融には失われつつある「人と人との温もり」みたいなものの大切さを再認識したという方もいました。

 

――最終日の夜も、きっと議論で盛り上がったのでしょうね。

鮫島 かなり盛り上がりました。そして最終日の夜には終わらず、実は帰国後も議論は続いています。何回か有志で交流会が開かれ、マイクロファイナンス談義がベトナムツアー中と同じくらい熱く盛り上がりました。同じ興味をもつ方が集まるので、いい仲間作りになるのもスタディツアーの醍醐味かもしれません。旅が終わっても、旅の楽しみは続きます!

↑ ツアー参加者がもっとも感動したひとつが、集金確認のシーン。日本の銀行とは異なるどこか長閑な様子には、先進国が失った何かをも感じさせる。

 

※こちらは2013年度のベトナムスタディーツアーの様子を取材したものです。本年度のツアーは、一部内容などに変更がある場合もございます。