WHAT WE DO

主として以下の2つの事業を行い、貧困のない世界の実現を目指します。

1.マイクロファイナンスファンドの企画

世界には10,000を超えるマイクロファイナンスを提供する金融機関(マイクロファイナンス機関、MFI)が存在していますが、まだまだ全ての人へ金融アクセスを提供することができていません。そして現在でも多くのMFIが、融資や安全な預金などを提供するための外部からの資金調達を必要としています。そこで、私たちは日本を主とした先進国の投資家からお金を集めて開発途上国のMFIに送る投資ファンドの企画を行っています。

私たちのファンドの特徴

・ファンドの企画から現地調査、契約交渉まですべて、自分たちの手で直接行っています。投資候補先のMFIを一つ一つ自分たちの手で直接調査することで、これから届ける資金がどのように貧困削減に結びついていくのかを確かめます。

・投資先を選ぶ際には、「機会の平等と貧困の削減に役立っているか」、「財務の健全性が保たれているか」、「ガバナンスがきちんとしているか」の3点に常に着目しています。

・投資後は、投資家にファイナンスとソーシャルの双方の観点から、投資の効果を適切にレポートしていきます。私たちは日本初のマイクロファイナンス投資ファンド「カンボジアONE」を2009年に企画し、マイクロファイナンスが貧困削減につながるという確かな手ごたえを感じました。先進国にいながらにして途上国の支援ができるという点や、投資であるからこそ支援を続けられるという点を大切に、寄附ではなく投資ファンドという形で、マイクロファイナンス機関の支援を続けています。

2. マイクロファイナンスに関する情報発信

近年、マイクロファイナンスという言葉自体は広まりましたが、特に日本では、その成長過程や効果、課題が正しく理解されておらず、認知度を高める余地があります。 このような状況を背景に、毎年「マイクロファイナンスフォーラム」を開催するなど、セミナーやイベント、ソーシャルメディア等を通じて、マイクロファイナンスの情報発信に努めています。多くの人が当たり前にマイクロファイナンス投資に関わる。私たちの活動によってそのような環境を作り、貧困削減へのスピードを上げたいと考えています。

* 第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは、金融商品の勧誘、募集等の行為は一切行っておりません。マイクロファイナンスファンドにつきましては、提携先のミュージックセキュリティーズ社にお問合せください

Living in Peace が取り組むファンドの仕組み

Living in Peaceのファンド事業では、金融証券取引業者・海外のマイクロファイナンス機関(MFI)と連携しながら、日本の投資家と途上国の借り手をつなぎ、持続的な資金の循環を作り出しています。

※ MFI(マイクロファイナンス機関):NGO、信用金庫、中小銀行など形態は様々

援先のマイクロファイナンス機関(MFI)

マイクロファイナンス機関「MJI」とは 

現在(2019年9月時点)、Living in Peace ではミャンマーのマイクロファイナンス機関「MJI ENTERPRISE Co., Ltd.(以下、MJI)」に対し支援を行っています。

MJIは設立6年目のマイクロファイナンス機関で、ミャンマー国内に7つの支店と、13,000名弱の顧客を有しています。

ミャンマーの金融機関でありながら日本人女性が代表を務める稀有な機関です。加えて、他マイクロファイナンス機関で14年のマネージャー経験等を持つZaw氏を含む70名のスタッフで運営されています。

MJIは、マイクロファイナンスサービスにアクセス出来ない人たちのために支店を増やし、業種ごとの特殊な資金ニーズに応えることで、ミャンマーの人たちの選択肢を拡げようと日々活動しています。

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融資の回収や追加融資を行うセンターミーティングは、顧客の家で行われます。
写真の家にはなんと約100名の顧客が集まっています。

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また、金融サービスの提供の他に、「情報」を届けることを非常に重視しています。

現地の人たちは、情報にアクセスできないためにビジネス競争力が持てず、長期的な視点で教育にお金をかけるロールモデルに出会えない状況にあります。そのためMJIのセンターミーティングでは、3か月に一度「Mango!」という名前のフリーペーパーを配布し、MJI顧客のビジネス成功事例の共有、多重債務の危険性の啓発、子どもに教育を受けさせたことが家計にもプラスになった事例紹介等を行うことを通して、現地の人たちに情報を提供しています。

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MJI代表の加藤侑子氏は自身の経験から、「貧困に陥ると将来への選択肢がなくなったように感じ、やる気が湧かなくなる」と言います。多くの人たちが自分の努力や勉強によって将来に夢を持つことができる社会を築くため、MJIはミャンマーで金融と情報へのアクセスを拡げていきます。

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MJIならびにquarante代表の加藤侑子氏

MJI顧客ストーリー

MJIからの融資で、将来の見通しが明るく変わった事例を紹介します。

リン・リン・トウェインさん(28歳)は幼少期から、きれいなドレスを着た女性を見る度憧れていましたが、家が貧しくアクセサリーやきれいな服を買うことは叶いませんでした。

その後も、巨大サイクロンによる甚大な被害で高校進学を断念、就職後授かった男の子の体が弱かったことから、平均医療費支出の5~7倍の医療費が毎月かかり(※1)困窮した生活を続けます。

それでも現状にめげず、働いていた時の貯金で、一念発起してコスメ製品のお店を開業しようとします。しかし、仕入費用が多額と知り、途方に暮れていた時に出会ったのがMJIでした。

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インタビューに応じるトウェインさん

トウェインさんはMJIから150,000チャット(町の最低収入の75%にあたる額)を借りることができ、コスメ製品の仕入れやショーケースの購入に充てることができました。「美しいもの」という彼女の目指していたコンセプトは、町の女性の心を掴みました。

きれいな陳列や、顧客の心を掴むためのマーケットリサーチ等を積み重ねると、売り上げがついてきました。最初に借り入れた150,000ミャンマーチャットは完済、その後少しずつ増やした借入を都度完済して、現在は1,000,000ミャンマーチャットを借り事業を運営しています。(※2)

トウェインさんは、彼女のお店での買い物を通じて「美しくなることを楽しんでもらいたい」と言います。そのサービス精神がビジネスの成功と結びついているようです。

彼女は最後に「今の私の新しい夢は息子の教育をサポートしていくこと。そのためにもっともっとビジネスを大きくし今より多くの収入を得られるように頑張りたい」と語ってくれました。

このようにMJIによる融資は、顧客が人生で取り得る選択肢を拡げています。

※1.トウェインさんが住むトンテイ町の平均医療費支出4,000ミャンマーチャットに対し、20,000~30,000ミャンマーチャットの医療費がかかっていた。
※2.MJIは過剰な貸出を予防するため、返済実績を踏まえて徐々に貸出上限を上げるようにしている。1,000,000ミャンマーチャットは優良事業者にのみ適用される融資額である。

去の支援先のマイクロファイナンス機関

Samic(サミック)

カンボジアの中規模マイクロファイナンス機関であるサミックは、プノンペンに本社を構え、 結核やHIV/AIDSの蔓延を防ぐことを目的に1994年に設立された Cambodian Health Committee (CHC NGO) をルーツとしています。

公衆衛生・開発セクターにおける活動に25年以上従事してきたソク・ティム氏が、保健事業の重要性と同様に資金面のサポートが貧困層の削減に寄与するという信条から 開始したマイクロクレジット事業が、そのはじまりとなっています。
2009年11月にカンボジア語で「連帯」を意味する「サミック」に名称変更しました。
サミックが掲げるビジョンは、貧困緩和に貢献すること。カンボジアの低所得者層の生活水準を改善し、継続的な発展を維持することです。

TYM(ティーワイエム)

TYM(ティーワイエム)はベトナム北部を中心に営業を行うマイクロファイナンス機関です。
TYMという名前は、I Love Youを意味するベトナム語“Tao Yeu Mai”頭文字からとったもの。1992年、政府の貧困削減を支援するためにベトナムの公的な女性団体であるベトナム婦人連合(Vietnam Women’s Union/VWU)によって設立され、2010年8月にベトナム政府から正式に、マイクロファイナンス機関として国内初のライセンスを取得しています。女性顧客比率は100%で、主要顧客は貧困線(必要最低限の物だけ購入することができる収入水準)の周辺で生活をしている女性たちです。さらに借手の2割は母子家庭の母親である等、経済成長の成果が届きにくい層へのアプローチを追求している社会企業です。